エンジンオーバーホールは何の為にするの?
弊社製作のJA系ジムニーカスタムコンプリートは、エンジンオーバーホールが必須項目。
でもお客様からすると
オーバーホールって何のため?
そもそも必要なの?
という疑問を持たれる方も多いと思います。
エンジンのオーバーホールは費用も時間も手間も掛かる大変な作業。
弊社もできればやりたくありません。
それでも施工するのは、やらなければならない理由があるからなのです。
弊社がジムニー専門店としてスタートしたのはちょうど8年前のこと。
JA系ジムニーを外観だけ仕上げて販売したら、まあ壊れること壊れること。
これはいかんということで、エンジンオーバーホールの必要性を痛感しました。
ジムニーで多いエンジントラブルといえば、
- ヘッドガスケット抜け
- 圧縮不良による出力低下
- オイル消費、白煙
世の中色々なケミカル、添加剤が売られていますが、経験上、そんなものでは治りません。
いずれもエンジンを分解しないと完治しません。
普段は洗浄後の綺麗になったエンジンの画像を載せることが多いのですが、今回は洗浄前の汚れた画像と共に、オーバーホールの必要性についてご説明したいと思います。
洗浄前のK6Aエンジンの汚れ
元々は銀色のエンジン内部ですが、オイル汚れで茶色く染まっています。
ボルト周辺など所々黒い塊が付着していますが、これはオイル内の汚れが固形化したもの。(スラッジ)
このスラッジが、オイル消費などの原因になります。
洗浄後のピストン、コンロッド
ピストン裏側やコンロッドに小さな穴が開いているのが見えますでしょうか。
これはオイルの通路なのですが、さきほどのスラッジで詰まってしまうとオイルが通らなくなり、オイルを燃焼室で燃やしてしまいます。
ピストンリング、オイルリングの固着も併発しているパターンが多いです。
これをオイル上がりと呼びます。
洗浄剤から揚げたばかりのピストン。
オイルリングの穴はスラッジで塞がったままです。
それだけ頑固で硬い汚れなのです。
ピストンのオイル穴は、経験上ほぼ100%の割合で塞がっています。
洗浄前・フロントカバー内側の汚れ
歯車のような物はオイルポンプです。


洗浄前のEXポートと燃焼室の汚れ
こちらは洗浄前のEXポート。

こちらは洗浄前のEXポート。
黒い汚れは、長年蓄積した燃えカス、スス。
これはオイル汚れより厄介です。
カーボン、炭素、元素記号C。
硬い物質です。

こちらは燃焼室。
洗浄方法について


洗浄は60℃前後に温めた特殊薬剤に漬け込みますが、それでもカーボンは簡単に落ちません。
最終的には削って落とすことになります。
これだけ頑固な汚れですから、レックスのような吸気洗浄剤やフラッシングオイルではエンジン内部の汚れはまず間違いなく落とせず、症状は改善されません。オーバーホールしか道はないのです。
洗浄、オーバーホール後のエンジン






内燃機加工の工程
1. 面研
筒状(シリンダー)上面と、シリンダーブロック平面を0.01mm単位で研磨し平面出し。
2. 筒状(シリンダー)を測定した後、内側を真円出し
ホーニング(クロスハッチ模様のこと)処理により、シリンダー内壁に油膜を形成し、油膜保持能力をアップ。
※ 油膜形成により、シリンダー内部およびピストンとピストンリングとの磨耗を防ぐ。






クランクシャフト ラッピング加工
クランクとカムシャフトのジャーナルをラッピング加工、簡単に言うとツルツルに磨きあげてコーティングします。
ラッピング加工前と加工後の比較画像を掲載致します。
加工前


加工後


WPC加工+モリブデンショット 表面処理
WPC加工+モリブデンショット 表面処理 前後の比較
二つ並んで写っている画像の、向かって左側・・・表面処理前
右側・・・表面処理後

表面処理前


表面処理後


メタルも同様にWPC+モリブデン処理




最近の F6A エンジンの傾向(JA11)について

1型JA11のシリンダーブロック。
シリンダー内壁のサビは洗浄後に発生したものですが、その他は元々こんな状態。よくこれで動いていたなと驚いてしまいました。

この腐食は削ってどうにかなるものではありません。
できればこのエンジンを使いたいという要望でしたが、これを見てしまうと、、、
一時期冷却水が減って真水をつぎ足し乗ってしまったそうで、それが原因でしょう。

こちらはまた別のエンジン。
JA11 持ち込みでのエンジンオーバーホール。
早速分解洗浄しましたが、こちらも冷却水路の腐食が酷い。
基本的には錆びないアルミですが、ご覧の有様。

これも再利用しようと思える代物ではありません。

水路が詰まりかけて均等に冷却されていなかったのでしょう。
3番ピストンだけが妙に焼けています。
冷却水、LLC、ロングライフクーラントの役割は、
- 氷点下でも凍らないこと
- エンジン内部の防錆
です。
この効果は、走行距離に関わらず時間で劣化します。
2年ごと、車検毎くらいでの交換が望ましいです。
ちなみにこの2件はベースエンジンとして使えませんので、別の中古エンジンを用意しました。
当然、ベースエンジン代(コアチャージ料)が追加で発生します。
これはリビルトエンジンでも同じことです。
外したコアが使えないとコア代請求されます。
ジムニー JA11 をお乗りのお客様へ
良質個体は減りつつある F6A SOHC、リビルトエンジンもコア不足で値上がりしました。
クーラントとエンジンオイルの交換はこまめにお願い申し上げます。
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ジムニー エンジン オーバーホールの必要性

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